マージン取引を始めたばかりの方なら、「クロスマージン」や「分離マージン」といった言葉を目にしたことがあるかもしれません。最初のうちは、まるで新しい専門用語の世界に迷い込んだように感じるでしょう。ご安心ください。この記事では、それぞれの仕組みと違いを分かりやすく解説し、仮想通貨取引におけるマージンモードの理解を深め、より賢く取引できるようサポートします。
マージン取引とは
まず、クロスマージンと分離マージンを理解する前に、「マージン取引」について整理しておきましょう。
たとえば、家を買いたいけれど手元資金が足りない場合、銀行から融資を受けて購入しますね。家の価値が上がれば、売却して利益を得られます。
暗号資産におけるマージン取引も同じ仕組みです。取引所から資金を借りることで、手持ち資金以上のポジションを保有し、利益を拡大させることができます。
目的は「より大きな利益」を得ること。
ただし、リスクも同様に「より大きな損失」となります。
だからこそ、マージンモード(クロスマージン/分離マージン)の理解が非常に重要です。
クロスマージンと分離マージンは、主に先物取引で利用される仕組みであり、現物取引では使用されません。その理由を見てみましょう。
簡単な例を挙げると:
したがって、「クロス」と「分離」のマージンという言葉を見かけたら、それはレバレッジを使う先物取引やマージントレードに関するものであり、通常の現物取引とは別物だと考えるとよいでしょう。
クロスマージン vs 分離マージン:基本的な違い
覚え方はとてもシンプルです。
クロスマージンとは?
クロスマージンは、すべてのポジションを「共通の安全網」で保護する仕組みです。
損失が発生した際、他のポジションや口座残高を自動的に補填に使うことができます。
例:
口座に500ドルあり、BTCのロングとETHのショートを同時に建てたとします。
BTCが下落して含み損が出ても、ETHポジションの利益や残高が補填に使われ、強制ロスカット清算を回避できる場合があります。
メリット:
デメリット:
分離マージンとは?
分離マージンは、特定のポジションにだけ証拠金を割り当てる方式です。そのポジションが清算されても、損失はその範囲に限定され、他の資金には影響しません。
例:
BTCの取引に100ドルの分離マージンを設定した場合、BTCが下落して清算されても失うのはその100ドルのみです。
メリット:
デメリット:
どちらが優れている?
一概にどちらが良いとは言えません。トレードスタイルとリスク許容度によって最適な選択が異なります。
最初は分離マージンでリスク管理の練習をし、慣れてきたらクロスマージンで柔軟な資金運用を試すのがおすすめです。
| 特徴 | クロスマージン | 分離マージン |
| リスク範囲 | 口座全体の残高で損益を共有 | 各ポジションに限定 |
| 清算リスク | 低め(他ポジション残高で補填可能) | 高め(指定証拠金のみ) |
| 柔軟性 | 高い(資金全体を活用できる) | 低い(固定マージン) |
| 向いている人 | 複数ポジションを管理する経験者 | 初心者や高リスク取引 |
| 例 | BTC損失をETH利益で補填可能 | BTC損失は投入した$100のみに限定 |
クロスマージンと分離マージンのどちらを選ぶべきかは、トレードスタイル・リスク許容度・経験値によって異なります。
まとめ
マージン取引を始めたばかりの方は、まず分離マージンで小額から練習しましょう。
取引の仕組みを理解したうえで、クロスマージンを活用すれば、より柔軟で効率的な資金運用が可能になります。
クロスマージンと分離マージンの違いを理解することで、リスクを抑えつつ、より賢く戦略的に取引を進めることができます。