- CASP → CASP送金: 送金者と受取人の情報はすべての送金に付与されます。金額にかかわらず義務です。
- セルフホストウォレット: CASPと自己ウォレット間の送金が1,000ユーロを超える場合、所有確認など追加の対応が必要になる場合があります。
- 情報の正確性: 不備や矛盾があると送金や入金が遅れる可能性があります。
- グローバルな背景: TFRはEU法ですが、他地域でも同様のトラベルルールが導入されており、国際送金時には事業者間の情報連携が求められます。
TFRとは?
資金移転規則(TFR) — EU規則(EU)2023/1113 — は、暗号資産取引にもトラベルルールを適用するEU法です。これにより、送金者と受取人の情報を送金に含めることが義務付けられ、金融取引の透明性と追跡性が強化されます。
制定の目的
資金の透明性を高め、マネーロンダリングやテロ資金供与を防止するためです。EUは従来の金融システムのAML/CFT基準を暗号市場にも適用し、利用者保護と市場信頼性の向上を目指しています。
対象となる事業者
CASP(暗号資産サービスプロバイダー:取引所やカストディなど)およびEU内の決済事業者が対象です。CoinWが他の規制対象事業者と送金を行う場合、TFRによる情報共有・検証義務が適用されます。EU以外の地域でも同様の枠組みがあります。
送金時に必要な情報
送金の内容やリスクによって異なりますが、一般的に以下が含まれます:
- 送金者: 氏名、口座番号や識別子(ウォレットアドレスやユーザーIDなど)、必要に応じて住所や身分証番号。
- 受取人: 氏名および正確な送金を確保するための口座や識別子。
サービス提供者はこれらの情報の完全性と正確性を確認し、欠落や誤りがあれば是正措置を講じなければなりません。詳細は EBA(欧州銀行監督局)の資金・暗号資産移転に関するガイドラインをご参照ください。
CASP ↔ CASP と セルフホストウォレット
| シナリオ | CoinWの対応 | ユーザーが体験すること |
|---|---|---|
| CASP → CASP(例:CoinW → 他の取引所) | 送金者・受取人情報を付加し、正確性を確認します。金額に関係なく義務です。 | 受取人の氏名やアカウント情報を入力する必要がある場合があります。不備があると送金が一時停止されることがあります。 |
| CASP ↔ セルフホストウォレット(自身のウォレット) | 必要な情報を収集します。€1,000超の送金では、ウォレット所有者確認など追加の検証が求められる場合があります。 | 高額送金時、署名や簡易確認を求められることがあります。 |
CoinWユーザーが世界で感じる変化
- 受取人情報の入力項目が増加: 他の取引所やウォレットへ送金する際に、受取人の名前や識別情報が必要になる場合があります。
- セルフホストウォレットの確認: 1,000ユーロを超える取引では、ウォレット所有の証明が求められることがあります。
- 情報不足時の確認連絡: 情報不足を防ぐため、CoinWが確認を行う場合があります。
遅延を防ぐための実践的アドバイス
- アカウント情報を最新に保つ: 氏名や本人確認情報を正確に登録しましょう。
- 受取人情報を事前確認: 送金先アドレスやネットワークを再確認してください。
- €1,000超のセルフウォレット送金: 所有確認が求められる可能性があります。
- アドレスとネットワークのチェック: TFRはブロックチェーンの仕組みを変えるものではないため、誤ったアドレスへの送金は資金損失につながります。
公式リソースと参考情報
- EU公式文書:EU規則(EU)2023/1113(TFR)
- EBAガイドライン:資金および暗号資産送金の情報要件
- 各国の参考:オーストリア金融監督局(FMA)
- 解説資料:Notabene、21 Analytics、KPMG、FIAUマルタガイドライン、Hacken、Waltio
- 背景情報:国際通貨基金(IMF)AML/CFTリソース
よくある質問(FAQ)
Q: TFRはEU内のみで適用されますか?
A: TFRはEU法ですが、EU外のプロバイダーも現地法に基づき類似のルールを適用することがあります。
Q: 個人情報はブロックチェーン上に公開されますか?
A: いいえ。必要な情報は事業者間で安全に交換され、ブロックチェーン上に記録されることはありません。
Q: 受取側のCASPを特定できない場合はどうなりますか?
A: 送金は情報が十分に提供されるまで遅延または拒否される可能性があります。



